顎関節症
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、顎を中心とした関節や筋肉がなんらかの原因で痛みを伴ったり、口を開けるのが困難になったりする症状のことを言います。
顎を動かすと音が鳴ったり、場合によっては慢性的な頭痛や耳鳴りが起きたりもします。
顎関節症(がくかんせつしょう)とは、顎を中心とした関節や筋肉がなんらかの原因で痛みを伴ったり、口を開けるのが困難になったりする症状のことを言います。
顎を動かすと音が鳴ったり、場合によっては慢性的な頭痛や耳鳴りが起きたりもします。
顎関節は上顎(じょうがく)と下顎(かがく)によって出来ています。
上顎は頭蓋骨と固定されているので動きませんが、下顎は下顎頭という出っ張りとの間にクッションの役割をする関節円板によって骨が当たって削れずに動く仕組みとなっています。
顎関節症の多くは、多因子性疾患と呼ばれることがあり、複数の原因や遺伝などが重なり合って発症することが多く、早期に治療できるのはご自分の意識的な癖の改善である行動要因だけだと言われています。
対処療法として顎関節の筋肉をほぐし、食いしばりなどを軽減させる咬筋ボツリヌス治療(ボトックス)などがあります。咬筋とは頬骨から顎のラインの下に張り付くようにある筋肉のことを言います。
歯列接触癖(TCH)はその通り、歯が接触している状態が癖になってしまっている症状のことを言います。
通常、人は1日に上下の歯が重なっているのは18分にも満たないと言われています。ですがTCHの患者様はごくごく弱い状態で重なってしまっている場合があり、これは強い食いしばりよりも顎や歯に負担が掛かります。
無自覚であっても顎関節症を引き起こす原因を作ってしまっている場合があります。
寝ている時の歯ぎしり、ストレスによる食いしばりやスマートフォンなど下ばかり見ている悪い姿勢や頬杖、片方の歯で食べ物を咬んでばかりいるとバランスが悪くなり顎関節症の原因となります。
顎関節症および歯列接触癖(TCH)を治療・改善する早期の方法は、医師の指導の下、日常生活で意識的に自分の癖を改善することが良いと言えます。
・20~30分ごとに深呼吸をする
・意識的に歯を離す努力をする
・姿勢を正しくする
・口を横に広げるガハハ開けはしない
・いつもと反対の歯でゆっくり咬む努力をする
※消して急がず無理をしないことが必須です。
これらによって、改善された方も多く無理をせず少しずつ改善していく努力をし、その経過観察と適切な治療と指導を医師に受けることが大切です。